春日山原始林/「柳生街道」から「春日山遊歩道」(8月29日(土)第39回例会報告)

コース:JR大和路線/奈良駅~ならやま大通り~志賀直哉旧居~滝坂の道(柳生街道)

~首切り地蔵~春日山遊歩道~春日大社~奈良公園(興福寺)~JR大和路線/奈良駅

   (JRふれあい 14Km)

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 朝夕はやや涼しくなりましたが、日中は暑い日が続いております。 

 今日は、JRふれあい誌に「夏特集」として掲載された、奈良と剣豪の里をつなぐ道・「柳生街道」を歩きます。剣豪の通った道・春日山原始林の谷あいを抜けて行く森深い古道です。街道の南口にあたる「滝坂の道」から「春日山遊歩道」へと歴史と緑溢れる春日原始林めぐりです。

 集合場所のJR奈良駅改札前は、大変多くの参加の皆様で早朝より混雑致しました

。速報で500名以上の参加者ですと,身の引き締まる思いでした。奈良駅をスタートし、「ならまち大通り」から高畑町に入りました。歴史を感じさせる落ちついた町並みです。途中に「志賀直哉旧居」が文化館として保存されています。静寂な佇まいの一軒家で「高畑サロン」と呼ばれ一般公開もされています。破石町の三叉路にやって来ました。柳生街道―「滝坂の道」の起点です。石畳の道として名高く、原始林の谷あいを縫うように続くひなびた渓谷の道です。

 江戸時代に奈良奉行が作ったとも言われ、多くの剣豪達が往来しました。昭和の初めまで盛んに使われ、柳生方面からは米や薪炭などを牛の背に乗せて奈良まで運び、奈良から帰るときは衣類や日用雑貨などを運んでいたそうです。今はそこを利用する人はハイカーくらいです。

 春日山と高円山に挟まれ、鬱蒼たる森林の中に、小さな清流「能登川」が流れる気持ちのよい渓谷・東海自然歩道です。途中、多くの遺跡や石仏群があり歴史と哀愁を感じさせる独特の雰囲気があります。川沿いには至る所に小さな滝が見られ、まさに「滝坂道」です。

 この辺りは柳生街道の中で最も情緒があると言われています。能登川の渓流沿いの石畳の道・滝坂の道を2㎞ほど歩くと、最初に出会ったのが「寝仏」(大日如来)でした。仏は道端に転がっている比較的大きい石の裏側に彫ってありましたが、長い歳月と共に色あせて、「寝ておいで様」でもあり、「これが寝仏だな」と分かる程度です。

 せせらぎの音を聞きながら石畳道を20mほど登ると磨崖仏に出会いました。最初に目にするのは谷川の対岸の高さ2.5m位の岩に三体の仏が刻まれている、三体地蔵菩薩と地蔵菩薩磨崖仏です。

 夕日に映える姿が美しい「夕日観音」の案内標識があるのですが、三体仏の方に目がいってしまい夕日観音は何処にあるのでしょうか?

 三体地蔵菩薩の左上の高い所にあります。よく目を凝らして見ないとよくわからないです。ですから見落としてしまうことがあるそうです。

「夕日観音」は、傾いた大きな三角形の花崗岩の巨岩に、二重光背を彫りくぼめ、右手を下にのばし、左手を上げた施無畏・与願印の立像(像高1.6m)を半肉彫りした磨崖仏で、観音ではなく如来形の弥勒仏である。滝坂の道の数ある磨崖仏の中では最も整った優美な石仏であると言われています。

 石畳さらに登って行きますと岩肌に彫られていたのは「朝日観音」です。朝日に映えるのでこの名になったとか--、中央に弥勒菩薩で左右には地蔵菩薩が刻まれています

。この「朝日観音」は道から一番近く、くっきり見える磨崖仏です。

 この石畳道は、カシ・シイなどの常緑林で覆われ、巨木もあちらこちらに見られ、昼間でも薄暗く感じます。湿っぽく、こびりついた苔や地衣類で滑りやすく、足元に大変気を使う古道歩きでした。参加者が多く、長い渋滞の列となりました。 

 杉の大きな神木に囲まれた三叉路に到着しました。物騒な名の「首切り地蔵」が赤い前掛け姿でお迎えです。高さ約1.8mのほぼ等身大の地蔵菩薩像で、鎌倉時代の作だそうです。首の下には横に裂け目が入っていて、その昔、荒木又衛門が試し切りしたと伝えられています。辻の地蔵として昔から旅人等の信仰を集め、柳生街道の象徴的存在です。歴史を感じさせる独特の石仏です。ここには、小屋、ベンチ・新しい公衆トイレなどが設けられ、昼食に最適場所ですが、想定外の多くの参加者で、座る場所も無い状態で広範囲に分かれいただき、皆様にはご不便をおかけました。

 谷間の湿地帯でもあり、「山蛭」が多い場所でも有名です。山蛭にご注意ください---」と川田リーダーが声掛けをしていました。蛭に吸い付かれた方もいたそうでが塩水を掛けると取れたようです。その後、絆創膏で処置したようで事なきをえました。山蛭もやはりナメクジの仲間なのでしょうかね。参考になりました。

 柳生街道はさらに奥山へと続きますが、私達はここで折り返し、対岸から春日山の中腹にある「春日山遊歩道」を下りました。この遊歩道は、春日山(春日大社)の管理用道路で道幅が2mもある広い車道兼用の道ですが、普段は歩行者専用の遊歩道として使用されており、気持ち良い、ルンルン気分での散策でした。山深く、曲がりくねった下り道が続き、お疲れの方も数名見かけました。

 この道には、もみじの木も多く秋には静かな隠れた紅葉の名勝地です。約1時間で春日山遊歩道を下り、上の禰宜道から春日大社に、この辺りまで来ると外国の観光客が多く見受けられました。

 春日大社に参拝後、整備された神聖さ溢れる春日参道から興福寺・五重の塔横へと一気にゴールしました。興福寺ではイベントが行われており、ここでの解散と致しました。参加者は507名、当協会設立以来の最高記録でした。重ねて御礼申し上げます。山道の暑い中、皆さん元気に歴史街道を完歩頂きました。「剣豪の通った道・柳生街道」「春日山遊歩道」のウォークは満喫頂きましたでしょうか?お疲れ様でした

 

次回は9月11日(金) 京都/伏見稲荷・千本鳥居から竹の下道を巡ります。ご期待下さい。多数のご参加をお待ち致しております。

 

  柳生街道

 奈良市柳生から春日大社までの約19kmをいいますが、忍辱山町園成寺から奈良春日大社まで10kmを「滝坂の道」と呼んでいます。 

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夏休み・納涼ウォーク「大川」に涼を求めて(8月8日(金)第38回例会報告)

コース:JR大阪環状線/大阪城公園駅~大阪城公園外周~京橋口~大川沿い~蕪村公園

    ~毛馬閘門~OAP~川崎橋~京橋口~JR大阪環状線/大阪城公園駅

   (JRふれあい 13Km)

     飛翔橋(ひしょう)

 サプライズ「氷(カチ割り)の、おもてなし」に感激実にタイムリー ★ 元気回復・涼を満喫。有難うございました。

 毎日、猛暑が続いています。今回の例会は、水都大阪に涼を求めて水辺をウォークします。大阪城・桜ノ宮・毛馬閘門から大川を周遊する森林浴ウオークです。

 スタートのコース説明のとき、浅田会長より事故・急病などへの対応

、準備ついて・田島リーダーより熱中症に特に留意頂き、早め早めの水分補給をお願いしました。大阪城公園駅から森ノ宮方向に向かってスタート、緑の木々で覆われた遊歩道を通り抜けると大きな噴水通りに出ました。

 この周辺は緑豊かな気持ちの良いウオーキング・ジョギンングコースでもあります。市音楽堂を迂回し大阪城址の外堀に来ました。正面には歴史のドラマを今に伝える大阪城の雄姿がそびえています。空は真っ青、きらびやかな天守閣が金色に輝いていました。

 大阪城公園は総面積105.6ヘクタールの広大な公園であり大手門、千貫櫓、火硝蔵など13棟の重要文化財があり、その外周は4.6キロもあります。大変暑い中、ウォーキング・ジョギングなどを楽しむ人や観光客で、にぎわっていました。観光バスも多く見られ、外国人客、特にアジアからの観光客が多いのにびっくりです。

 大阪城は数々の重要文化財が残っており、雄大なスケールと歴史を感じさせる都会のオアシス・市民憩いの場です。

 NHK大阪放送局を対面に小休憩です。未だ、11時ですが、すでに大玉の汗が流れ落ち、風も無く、とにかく暑いです。田島リーダーが「水分をお取り下さい--」と大声をかけていました。 外堀からの素晴らしい石垣・城壁を横目に、大阪府警前、大阪府庁

、大手門、京橋口へと通過、大阪のセーヌ河「大川」にやってきました。満ち溢れた碧色の水の流れが実に美しい川です。左岸沿いに整備された木陰下の遊歩道を行きます。

 桜之宮「源八橋」が見えてきました。名称の由来は、江戸初期からあった渡船「源八渡」にちなんで付けられた橋です。JR大阪環状線/桜ノ宮駅とOAPを結ぶ橋として、ラッシュ時には多くの人が行き来します。

 下見時には、カラフルな色彩の「水陸両用観光バス」が駐車していました。水に浮かび水上観光船に早変わりし、陸上を走行するタイヤから、船、特有のスクリュウに替わり水上から観光をします。

 この大川沿い一帯が毛馬桜之宮公園です。大川の毛馬洗堰から下流の天満橋までの延長約4.2Kmのリバーサイドパークです。対岸には造幣局などが建ち並び、桜並木のプロムナードで有名な河岸公園で大阪随一の桜の名所です。春には花見客で埋め尽くされます涼しい風も吹きはじめ、まさに都会のオアシス!人と水が共生する公園です。水辺のウォーキングは疲れも忘れ、大阪は緑が少ない言われているが、緑があり水があり、都会の真ん中に、こんなに素晴らしい散歩コースがあるとは驚きです。

 熱中症に注意して、30分毎間隔で小休憩を取りました。大川(旧淀川)の上流であり、淀川と接する「毛馬閘門」(けまこうもん)にやってきました。青空と碧色のコントラストが美しい広い淀川河川敷公園です。川向いには大阪北界隈のビル群・淀川の雄大な水の流れと相 っての素晴らしい眺めでした。堤防の上は、河辺の涼しい川風も吹き気持ち良いランチタイムでした。

 午後からは今日の大阪の最高気温は36度の猛暑日になるとの予想に対し、実際は38度達したそうです。体温より高いので熱を発散するより、逆に熱を吸収す方向です。これでは熱中症になるのもわかります。「暑い、暑い」の連発です。熱中症が大変心配です。決して無理のないようお願いし、ここで、数人がリタイヤーされました。

 昼食休憩後、今は閘門内を見学できる「毛馬第一次閘門」内を通り抜け、次の休憩地「OAP」まで約1時間、汗がしたたり落ち、うだるような暑さにバテ気味・疲れ気味の中やっと1時30分に到着しました。ここで、突然の「サプライズ」なサービスがありました。参加者全員に、氷の塊(カチ割り)が配布されたのです。まさにタイムリー・皆さん、生き返ったように元気回復、こんなに心のこもった有難い「おもてなし」は最高でした。スタッフの皆さん 感謝、感謝です。有難う。

 本日は暑さ対応の為、ここでIVVを全員に渡し解散と致しました。希望者は大阪城

公園駅まで団体歩行と致しました。

 皆さん、元気でゴール頂きました。今日は本当にお疲れ様でした。猛暑にも関わらず

160名もの、ご参加頂き有難うございました。 

 次回は8月29日 春日山原始林・滝坂の道(柳生街道)を巡ります。歴史街道森林

浴ウオークです。ご期待下さい。多数のご参加をお待ち致しております。

 

  大阪アメニティパーク(略称OAP)  

 OAPは、大阪市北区天満橋一丁目を中心とした約5haのエリアにある複合施設です。

三菱金属/大阪精錬所跡地の再開発として開業されました。核となる高層ビルはOAPタワー(軒高176m)・大川(旧淀川)のほとりのウォーターフロントという恵まれた立地を活かし、オフィス、ホテル(帝国ホテル大阪)、ショッピングエリア、高層住宅などが集約した大規模複合施設です。所々に精錬所を模した建築デザインになっています

。分譲のOAPレジデンスタワーを除いた施設全体は「OAPタワーズ」と呼ばれています

 

   毛馬閘門(けまこうもん)

  淀川から大川(旧淀川)の入り口に設置されており、赤煉瓦の建物です。

淀川は大規模な洪水が頻発し、流域の人々に甚大な被害を及ぼしたため、明治政府は明治29年より淀川の大改修工事を開始しました。毛馬に閘門(明治40年竣工)と洗堰(同43年竣工)を設置し、これにより大川に流れ込む水量を調節するとともに、船運の利便を図りました。 共に煉瓦造で、要所に花崗岩を貼っています。現在の閘門と洗堰は昭和49年に新造されたものですが、明治時代の旧第1閘門と旧洗堰は淀川河川公園内に保存されており、国の重要文化財となっています。

 

  事故・急病などへの対応、準備のお願い(浅田会長挨拶から)

 ウォーキング時は勿論、外出時に、誰でも、偶然に突然の事故・急病などに遭遇可能性あり。自身の身は自分で守りましょう。以下の点を準備、ご留意ください。会員証と共に下記を常に持参・保有されているようお勧めします。

1. 健康保険証――外出時、常に「原本」を持参・保有(コピーは不可)

   救急車で搬送時など、都会や大きな病院では「保険証写し」では、保険扱い不可

   の窓口も多く、当日は全額支払ケースが多い。(後日に再来院、原本を持参の上

   精算要)当日多額の現金が必要。

2.緊急連絡先(電話番号)――記載メモ(2か所位)を、ご自身で記載保有下さい。

   重体.怪我など状態を、本人に代わって連絡が必要な時、連絡先(2か所位記載

   )メモを常に保有頂く。ご家庭に連絡しても繋がらない場合が多いので(特に昼

   間)予備連絡先番号も記載必須。

3.血液型――記載メモを、ご自身で保管・保有して下さい(緊急時に「血液型」情報

   必須)

 

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