冬の風物詩・華やかな時代行列「春日若宮おん祭り」見物ウォーク(12月17日(木)第47回例会報告)

コース:JR大和路線・郡山駅~九条公園~佐保川~県立図書情報館~(JR大和路線・

   奈良駅)~三条通り~猿沢の池~JR大和路線・奈良駅「三条通りから自由見学」

   (JRふれあい 13Km)

 少し冷えましたが爽やかな朝です。今例会は古都の風物詩「春日若宮おん祭り」の伝統行列である「お渡り式」を見物しました。

 

「お渡り式」とは----、少し、ご紹介しましょう。毎年・12月17日にお旅所御仮殿へ遷られた若宮神のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々が社参する風流行列です。今年で880回目だそうです。「詳細は例会報告の後[春日若宮おん祭り]に記しています」。

 

 私達はJR大和路線・郡山駅を10時に出発し、住宅街を抜け郡山城の外堀を経て平城京西市跡、秋篠川沿の西市、船着場跡から大和郡山市九条公園に到着しました。西大寺方面からの秋篠川と奈良方面からの佐保川の合流地にあたり、屋内スポーツ施設等の整備された大きな美しい公園です。春には桜が満開になります。

 

 ここで列詰め小休憩後、前方に若草山・東大寺を眺めながら佐保川沿いの遊歩道を北上しました。郡山から奈良まで約5キロも続く整備された歩き易い散歩道です。佐保川は奈良市の中心を流れ、奈良随一の桜の名所として知られています。中でも桜老木が5本あり、幕末の奈良奉行「川路聖謨(かわじとしあきら)」の名から「川路桜」と呼ばれ名物のソメイヨシノです。春には桜のトンネル、川面に花筏---と大勢の花見客を和ましてくれます。

 

 大きい立派な建物が見えて来ました。開館10年目を迎えた奈良県立図書情報館です。図書館・学習・研修施設等が整った素晴らしい施設です。隣接のきれいな公園内や風が少しありましたので、日溜まりをを選んで昼食にしました。

 昼食後、佐保川を渡り、恋の窪住宅街から周辺の開発が進むJR奈良駅、奈良市総合観光案内所横でIVVをお渡し団体歩行のゴールとしました。その後は[春日若宮おん祭り]の(お渡り式)を自由見物としました。12時40分でした。

 丁度タイミング良く、長い行列(お渡り式)が目の前・JR奈良駅交叉点から三条通りに進む所でした。時代衣装に身を包んだあでやかな物詣姿女性や稚児達が先導していました。

 美しい白馬も続き、白衣姿の可愛い稚児が騎馬していました。華やかな時代行列が三条通・春日大社参道---へ、約2時間続きました。大社参道周辺では、流鏑馬(やぶさめ)・能楽等、古式豊かなイベントも催されました。

 

 皆様、この素晴らしいお祭りご存知でしたか? 華麗な時代絵巻---ご堪能頂けましたか? 

 

 本日は245名のご参加、有難うございました。今年最後の例会となりました。

 この1年間、皆様には暖かいご支援・ご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。

      来る、新しい年も大和ウォーキング協会をご指導ご鞭撻のほど

      よろしくお願い申し上げます。

                     大和ウォーキング協会 スタッフ一同

 

   次回は初詣特別例会------新年1月8日 薬師寺でお逢いしましょう。

   薬師寺住職様の素晴しい講話・サプライズ「もてなし」お楽しみに。

 

  [春日若宮おん祭り]

 古都奈良の一年を締めくくる奈良市、春日大社の摂社若宮神社の祭祀として、毎年12月15日から18日まで4日間に亘り行われている祭りです。大和一国を挙げて盛大に執り行われ、1136年に関白藤原忠通によって始められてから、今年で八百八十年にわたり一度も途切れることなく開催されています。

 おん祭で奉納される猿楽(能)や雅楽、神楽や舞楽などの芸能は中世以前の芸能の継承・保存に大きな役割を果たし、これらの奉納芸能は「春日若宮おん祭の神事芸能」として1979年(昭和54年)に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 毎年12月17日は、正午からは平安から江戸時代を中心に古式ゆかしい時代行列である「御渡り式」が奈良県庁前の広場(興福寺側)で供揃えして、国道369号を西に進み近鉄・奈良駅前経て油坂交差点からJR奈良駅前の三条通りを東に向かい、春日大社、一の鳥居を入った御旅所までの市街を練り歩き、華麗な時代絵巻が繰りひろげられます。約千人が奉仕、馬も数十頭の伝統行列で、華やかな装束を観るだけでも楽しく「おん祭

のハイライトです。

 午後2時半からは「お旅所」で国の平安を祈念する祭典が厳粛に行われ、続いて夜遅くまで数多くの神事芸能が奉納されます。

例会報告写真はここをクリックしてご覧下さい。

漫歩マンさんの例会報告写真集が掲載されました。見ごたえがありますご覧ください。

「春日若宮おん祭り」お渡り式をスライドショウでご覧下さい。



「灘五郷」冬の酒蔵見てある記(12月5日(土)第46回例会報告)

コース:JR神戸線・灘駅~西灘公園~沢の鶴酒造~こうべ甲南武庫の郷~御影公園~

    白鶴酒造~菊正宗酒造~阪神本線・魚崎駅~JR神戸線・住吉駅

    (JRふれあい 13Km)

写真をクリックすると全画面まで拡大します。

 少し寒いですが快晴の朝でした。今例会は、灘五郷「酒蔵見てある記」です。レトロな資料館・タイムスリップしたかのような古き良き時代の酒蔵・そして伝統的な酒造りの工程を見学しました。

 原酒の試飲サービス・酒蔵商品販売コーナー等もあり人気のウォーキングコースです。JR灘駅前広場は大勢の参加者で一杯になりました。

 JR灘駅から東海道線に沿って東へ船寺交差点から国道2号・阪神高速神戸線を越え左折すると「沢の鶴資料館」に到着しました。

 酒造りの歴史を現代に伝えようと古い酒蔵をそのままに資料館として昭和53年に公開され、兵庫県の「需要有形民俗文化財」に指定されています。

 昔の酒造り道具の展示や酒造りの工程が見られるビデオコーナーがあり、先人達の酒造りの技を体感できました。

 老舗「沢の鶴酒造」は灘五郷の一つ、西郷の地に創業したのは享保2年(1717年)以来290有余年にわたり清酒「沢の鶴」を製造、連綿と芳醇な美酒を醸し続け、酒どころ灘を代表する銘酒としてその名を轟かせています。

 お酒を中心とした土産品の販売や原酒の試飲コーナーがあり、長蛇の列が出来ていました。本家での味わいは格別で、お好みのお酒、商品を買う人などで店内は大変に混雑しました。

 続いて旧西国浜街道から新在家近くの「こうべ甲南武庫の郷」に向かいました。創業明治3年の「神戸甲南漬」の老舗です。甲南漬は酒どころ・灘の香味豊かな酒粕をふんだんに使い、さらに自家吟醸の白菱味醂粕で味を整えた、ふくよかな香りが自慢の高級奈良漬です。甲南漬以外にも酒類・海の幸他販売しており、正月用の買い物でしょうか、広い店内は大勢の観光客で一杯、特にご婦人の姿が多く見られました。

 

 引き続き,旧西国浜街道を東に、処女(おとめ)塚古墳を過ぎ阪神本線・御影駅前に到着。隣接する御影公園が昼食場所です。昼休みに会員証の更新手続を実施、多くの会員様に継続頂きました。

 

 午後も、暖かいウォーキング日和に恵まれ、酒蔵巡りです。御影駅から阪神高速を越え、海岸寄りにある「白鶴酒造資料館」を訪ねました。

 

 当社も、昭和40年代中頃まで実際に清酒醸造に使われていた古い酒蔵を改造し資料館として公開しています。1階から2階へと見学順路があり、昔ながらの酒造工程をそのまま保存し、作業内容を再現するため等身大の人形を配置するなど、清酒の生まれるまでを立体的に、わかりやすく展示されていました。昔の酒づくりが蘇り、伝統として引き継がれている「日本の心」を感じました。

 一階の売店コーナーは、大勢の買い物客で溢れ、珍しい「酒粕アイスクリーム」も販売され大変な人気でした。試飲コーナーでは、店の方より丁寧に原酒についてのレクチァーがあり、純米原酒の蔵酒・灘の生一本・濁り梅・ゆず酒---と提供され、順番待ちの人盛りでした。「すべて---お試し下さい---」と、愛飲家にとっては,至福の時を過ごさせて頂きました。

 

 続いて住吉川近くの「菊正宗酒造記念館」を訪ねました。菊正宗酒造は創業、万治2年(1659年)の老舗で、灘地区の酒造りの中心的存在として辛口一筋を貫いてきました。「生酛(きもと)造り」製法にこだわります。生酛造りとは江戸時代から続く伝承の酒造りで、その原点ともいえる昔ながらの日本酒の造り方です。

 エントランスホールに入ると、既に多くの訪問客で一杯・韓国からの団体樣御一行だそうです。玄関先では、重ね蔵の模型や懐古調の大看板・美人画のポスターなどが展示され、古きなつかしい時代の光景でした。

 見学コースは大変な賑わいで、菊正宗の歩みや昔の酒造りの伝統を感じながらの順路でした。

 原酒の試飲コーナーでは「大和ウォーキング協会樣・試飲会場」と別途に個室が設けられており、びっくり感激致しました。当社のご好意・気配りに心から感謝です。味は辛口で、大変な人気でした。各種酒類と酒粕など販売コーナーも大繁盛、皆さん、買い物にも余念なく、出発時間を延ばしたほどでした。

 

 今例会では,酒蔵を4軒も「はしご」致しました。赤ら顔の人、足元の危なっかしい人も? 辛党にとって「至福の1日」となりました。両手に大きな買い物袋の参加者も多く見かけました。

 本日、最後の「菊正宗酒造記念館」見学を辞して、住吉川、河川敷遊歩道を上り阪神本線・魚崎駅手前でIVVをお渡しゴールとしました。

 JR利用の方は、JR住吉駅までご案内致し2時30分の到着でした。本日の参加者は

238名、多くのご参加有難うございました。

「酒蔵見てある記」・enjoy頂けたでしょうか? 大変お疲れ様でした。

 

次回 12月17日「春日若宮おん祭り」のお渡り式を見学、古都奈良の「華やかな時代祭」お楽しみに。

                                

灘五郷 

「灘の生一本」として全国に知られる日本一の酒どころ神戸市灘区から西宮市にかけての西郷、御影郷、魚崎郷の灘三郷と、西宮郷、今津郷を「灘五郷」と呼んでいます。日本最大の酒蔵の街並みが続き、 酒造りに関する数多くの施設が点在しています。

この地で酒造りが始まったのは室町時代、今も趣ある蔵が立ち並び、昔ながらの風情が漂います。古くから技を競い合い、個性が光る酒を作り続けてきた蔵めぐりで酒造りの工程を見学したり、レトロな資料館があったり、試飲でお気に入りの酒を探したり、酒蔵を利用したレストランでの食事など、楽しみがいっぱいです。

例会報告写真はクリックしてご覧下さい。

漫歩マンさんの例会報告写真集は早々と掲載されています。ご覧下さい。