渓谷&清流に魅せられて「清滝・保津峡」森林浴ウォーク(8月20日(金)第63回例会報告)

コース:JR嵯峨野線・嵯峨嵐山駅~野宮神社~トロッコ嵐山~二尊院~あだし野

    愛宕念仏寺~試峠~清滝~清滝川~落合~保津峡~JR嵯峨野線・保津峡駅

    (12Km 「レベルB--- 一般・やや健脚向き」多少の起伏/坂道あり 

保津川を下る観光船(写真をクリックすると最大画面で見る事が出来ます)

 今回は、涼を求めて、京都の奥座敷「清滝・保津峡」を巡りました。竹林の道---峠越え---清流---岩場---渓谷---、癒しとスリル満点の里山・「東海自然歩道」歩きでした。

 大変暑く、終日、熱中症---を心配しながらも、皆さん元気で、無事にゴール頂きました。

 

 JR嵯峨嵐山駅広場は、大変多くの参加者で溢れました。速報では約300名--と、感謝で一杯です。一般観光客も、隣の「トロッコ嵯峨駅」へ多く吸い込まれて行きました。保津川渓谷に向かうのでしょうか?

 

 駅より天龍寺横の小路を抜け、「竹林の道」へ入りました。竹林の中にひっそりと佇むのは、「野宮神社」(ののみやじんじゃ)です。美しい朱色に輝き、「縁結びの神様」として知られています。

 

 この辺りは、最も京都らしい風情の「竹のトンネル」が続き、風致地区として見事に整備、保存され、嵯峨野の雰囲気と面影を一杯に醸し出しています。

 この静寂と荘厳・「竹林の道」は、高く伸びた竹で覆われ、晴天の昼間でも、地面に当たった木漏れ日がはっきりと見えるほどに薄暗く、辺り一面に静けさが漂い、歴史と詩情あふれる、古都・嵯峨野を代表的する景観です。

 

 外国人の多いのに驚きました。日本人より多いのではないでしょうか?観光客を乗せた人力車も、多く見かけました。静まりかえった竹林の中で見る人力車には、ひと昔前のそこはかとない、タイムスリップしたような風情がありました。

 

 「トロッコ嵐山駅」前を通って行きます。嵯峨野から亀岡まで走る、ノスタルジックな「トロッコ列車」で、のんびりと車窓から保津川渓谷の景観が楽しめます。構内は順番待ちの観光客で一杯でした。

 

 「二尊院」前です。ご本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の2体をお祀りすることから(二尊院)と呼ばれており、総門から直線に伸びる参道・「紅葉の馬場」は、秋には京都きっての紅葉の名所・圧巻です。

 

 京都らしい落ち着いた風情ある小道を、奥嵯峨、化野(あだしの)へと向かいました。物静かな通りは、お土産屋が軒を連ね、京都ならではの名産・特産品が並び、周囲の落ち着いた景観と呼応し、京都の奥座敷の雰囲気が溢れていました。

 美しい大きな朱色の鳥居・愛宕神社「一の鳥居」に到着。落ち着いた古い高級料亭が佇み、アユ料理が有名---とか。「愛宕寺」前に到着・しばしの休憩・水飲みタイムとしました。

 

 目の前は、府道137号(清滝鳥居本線)です。戦前は、「愛宕山鉄道」の走っていた「清滝隊道」で、「清滝トンネル」が開通し、便利な車道になりました。

 私達は右側の「試峠」(こころみとうげ-186m)を越え、清滝に下りました。約10分の急な登りですが、大変きつかったです。皆さん、マイペースで、やっと峠越え。今度は、急な下り・深緑で覆われた涼しい森林浴ウォークでした。

 

 清滝地区「金鈴橋」(きんれいきょう)に到着。愛宕山の登山口です。透き通るような水の色・「清滝川」が気持ち良い水音を響かせています。水遊び、バーベキュ—---と家族連れや若者達-----で賑わっていました。川原に降りて、冷たい水に手を浸すと、清涼感一杯、気分爽快でした。冷たい風が吹き、マイナスイオンを浴びながらの心地よい昼食時間でした。

 

 午後は、本日のハイライト・「清滝川~保津峡」へと、東海自然歩道を下りました。「京都一周トレイル」の一部であり、起伏した岩道が多く、足元滑らないように注意し、清滝川に沿って岩場を進みます。透明感一杯の清流と、岩場スリル満点の渓谷歩きでした。最大の難所・持参のロープで手助けする等、やや危険な個所もありましたが、40分後、保津川との合流地「落合」に、皆さん無事に到着しました。

 

 「落合橋」からは、眼下に、美しい保津川と渓谷美の連続、エメナルドグリーンの神秘的な水の流れ・まさに絶景でした。「保津川下り」船も見えました。美しい景観の約16kmを、熟練の船頭さんによる軽快な船の操舵で下っていきます。スリルと納涼・満喫の船旅かと! 乗船客が手を振っていました。吊り橋の対岸には「トロッコ保津峡駅」も見えていました。

 13時45分、皆さん元気に、JR保津峡駅にゴール致しました。素晴らしい大自然美・感動でした。暑い中、大変お疲れ様でした。296名・大変多くの参加有り難うございました。渓谷と森林浴:スリルと納涼・満喫頂けたでしょうか?

 

次回 9月9日 加茂「当尾の名刹・野仏群」巡り・大自然と歴史の里山を歩きます。

「笑い仏」がお待ちしていますよ。

 

 [愛宕山鉄道]

昭和4年、京阪電気鉄道と京都電燈(現在の京福鉄道)の共同出資で設立、愛宕山参拝客の輸送を目的として、嵐山~清滝間の平坦線と清滝~愛宕山間の鋼索線」(ケーブル線)を開通させました。愛宕山ホテル、スキー場・清滝遊園地他多くの設備もあり、とても賑わい「地上の楽園」と称されたそうです。昭和16年、太平洋戦争に移行する中、「金属類回収令」により、「不要不急線」に指定され、昭和19年に廃止となりました。

例会報告写真集はここからご覧ください。

漫歩マンさんの例会報告写真集はここからご覧ください。何時もチョウハヤイです。



夏休み・涼を求めて「奈良公園」のんびりウォーク(8月5日(金)第62回例会報告)

コース:JR大和路線・奈良駅~猿沢池~浮見堂~飛火野~ささやきの小径~春日大社

    奈良公園~東大寺~興福寺~JR大和路線奈良駅

    (11Km 「レベルA---初心者・一般向き」ほぼ平坦 

       鏡池と大仏殿

 盛夏の候、暑中お見舞い申し上げます。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

 今回は、涼を求めて、緑溢れる自然---と歴史---道、「奈良公園」のんびり歩きでした。

 JR奈良駅広場は、この暑さにも関わらず、大変多くの参加者で溢れました。

 皆様への感謝と、より安全なウォーキングへ---と、身の引き締まる思いでした。

 今日も、35度に達する---の予報。「熱中症に注意---水を早め、早めに。決して無理しないよう、途中でリタイァ―する勇気を---」と、リーダーから挨拶・強くお願いしました。

 「ならまち大通り」を奈良公園に向い、世界遺産「元興寺」を左折、「猿沢池」へ。池では、「亀さん」が涼しそうに迎えてくれました。

 南へ伸びる道は、長谷寺・飛鳥方面への 昔の「上ツ道(かみつみち)」・これを挟んで「ならまち」が広がっています。奈良時代に平城京の外京として整備され、昔の家をそのまま利用したカフェや雑貨屋など、江戸時代や明治時代にタイムスリップしたかのような、歴史を感じさせる不思議と落ち着く町並みです。

 町内には元興寺(がんごうじ)・十輪院(じゅうりんいん)といった名刹が、佇んでいます。

 県庁前公園(登大路園地)で休憩後、「浮見堂」に立ち寄りました。鷺池(さぎいけ)に浮かぶ六角形のお堂で、水面に静かに写る姿が実に美しく、涼を感じる深緑の静けさでした。

 お堂の上向こうには、高円山(たかまろやま)・山腹に「奈良・大文字」が見えました。毎年、8月15日(午後8時)に、奈良県内の戦没者などの慰霊のため、点火が行われ、市内から美しい光景「大文字」を眺める事が出来ます。

 「奈良公園」は芝生と深い樹林の自然公園で、興福寺、春日大社、東大寺---など日本を代表する国宝・世界遺産が点在する歴史公園でもあります。国内外から年間約1300万人もの観光客が訪れ、若草山から春日山原始林まで取り込んだ1300年の古都にふさわしい広大な公園となっています。

 一の鳥居からの参道へと進みました。四季を通じて、深緑の木々に覆われ、静かで荘厳な雰囲気が漂う「春日大社」への参拝道です。多くの観光客・特に外国人の多いのには驚きです。至る所で「鹿さんたち」の大歓迎を受けていました。人懐こっく「えさ」をねだり---「鹿せんべい」をもらい満悦な様子・可愛いかぎりです。奈良公園には1000頭をこえる野生の鹿が群れ、愛らしい鹿さん達の「オンパレード」でした。この優美な景観は古都奈良の風物です。

 二の鳥居手前で参道を右折し、下の禰宜道(ささやきの小径)へ、馬酔木や天然記念物のナギ樹林など緑多い静かで、昼なお暗い神秘なロマンチック小路でした。最高のデートスポットでは?

 文化館として保存されている、静寂な佇まいの一軒家・「志賀直哉旧居」前を過ぎ、上の禰宜道から世界遺産「春日大社」に到着。春日大社は、今からおよそ1300年前・奈良時代に創設され、御本殿は鮮やかな朱色と白壁で、周りの緑とのコントラストがとても美しく、おごそかな神々の存在を感じます。

 縁結びや開運の人気の「パワースポット」として、春日山の象徴的存在です。境内は大勢の観光客で溢れていました。

 奈良公園の中央に位置する、「奈良春日野国際フォーラム」(旧公会堂)前に来ました。

 びっくり---突然の「サプライズ」です。参加者全員に「カチ割り」(氷)が配られたのです。まさにタイムリー、皆さん、生き返ったように生気を取り戻し、こんなに冷たい、気持ちよい、心のこもった、「おもてなし」は最高---と。スタッフの皆さん感謝、感謝です。

 昼食は、この付近の公園の木陰を選んで、皆さま思い思いの場所でしました。冷たい「カチ割り」に癒されての、涼しい昼休みでした。

 

 この「奈良公園」一帯は、今日から始まる夏の風物詩・「なら燈花会」(とうかえ)のメイン会場です。期間は(8月5日~14日)。園内の8つのエリアで20.000本以上のろうそくを灯して、ロマンチックで優しい幻想的な光の花を咲かせます。

 背後は、芝生の美しい若草山(342m)・三つの笠を重ねたようなので「三笠山」とも呼ばれ、山頂は奈良盆地や生駒山から葛城、金剛山までの眺望を楽しむことができる格好の大展望台です。

 

 午後は、鏡池横から大仏さんの回廊の裏側を回り---依水園---興福寺---へ。大変暑く、熱中症など心配致しましたが、皆様、元気で、興福寺南円堂前にゴール。IVVをお渡しし、JR及び近鉄奈良駅まで、ご案内しました。お疲れ様・盛夏にも関わらず、186 名のご参加、有難うございました。

次回は、8月20日「清滝・保津峡」・美しい清流と渓谷ウォーク。お楽しみに

 

  [奈良大文字・送り火]

 奈良の高円山(たかまどやま)・「大文字」送り火は,戦没者などの慰霊と世界平和を祈る火の祭典です。 毎年8月15日、午後6時50分より飛火野でおこなわれる慰霊祭は、奈良県出身の29,243柱の英霊を供養するため神式と仏式の両方が続けて行なわれる大変珍しいものです。 また、行事の中心となる「大」の字は宇宙を意味するといわれており

「大」を形作る火床の数は、人間の煩悩と同じく108ツあります。 「大」の大きさは、第一画目が109m,第二画目が164m,第三画目が128mあり、日本最大級を誇ります。 午後8時に点火され、市内各所から美しい光景を眺めることができます 。

例会報告写真集はここからご覧ください。写真をクリックするとスライドショーで見れます。

 漫歩マンさんの例会報告写真集は早くも掲載されました。ご覧下さい。

会員のB氏から例会写真の投稿が有りました。クリックしてご覧ください。